「先生は、命の恩人です。」
そう言ってくれた生徒がいました。
心の底から、やってきてよかったと思えた瞬間でした。
本当に、嬉しかった。
でも同時に、
まだあどけなさが残るその笑顔の裏で、
どれほどの苦しさを抱えながら、毎日を過ごしてきたんだろう。
そう思うと、胸がぎゅっと締めつけられました。
世間では今も、
「不登校は甘えだ」
「怠けているだけだ」
そんな言葉が、当たり前のように飛び交っています。
SNSを開けば、心ない声を目にすることもあります。
けれど、僕が出会ってきた子どもたちの中で、
「このままでいい」なんて思っている子は、
ひとりもいませんでした。
変わりたい。
前に進みたい。
でも、どうしても動けない。
その狭間で、葛藤して、悩んで、
必死に戦いながら、毎日を生きている子ばかりです。
まだ小学生や中学生の子どもたちが、
そんな思いを抱えながら、今日を生きている。
それが、不登校の現実です。
じゃあ、そんな中で
僕ら大人にできることって、何でしょうか。
「学校に行っていない」という事実だけを見て、
責めたり、正したりすることではないはずです。
声にならない声に耳を傾けること。
その苦しさを想像し続けること。
そして、受け止め続けること。
そばで支え、認め続けていくこと。
それが、今できる一番大切なことだと、僕は思っています。
ここまで読んでくれたお母さん。
それがどれだけ辛いことか、
どれだけしんどいことか。
そして、
「ちゃんとできていない自分」を責めてしまう日が
たくさんあることも、僕は知っています。
でも、あなたが気づいていないだけで、
お子さんにとって、
あなたは 一番そばで命をつないできた人 かもしれません。
うまくできなくてもいい。
正解じゃなくてもいい。
それでも今日まで、
一番近くで、一緒に悩み、苦しみ、戦ってきた。
その事実だけで、
あなたはもう、十分すぎるほど
お子さんの「味方」です。


