ある日、子どもが学校に行かなくなった。
「少しだけでも行ってみる?」
「別室でも大丈夫だって」
「行かないなら、勉強だけでもやろうか?」
「プリントもらえるよ」
「どうして行きたくないの?教えてくれる?」
どんな声掛けも、子どもはびくともしない。気持ちも話してくれない。
そんな時、親として「子育てってなんだろう」と考えてしまうものです。
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数日後、子どもは泣いて動けなくなる。
「もう行けない」
「お母さんとも話したくない」
「声をかけないで」
「ご飯も食べたくない」
どれだけ声をかけても、涙を止めてあげられない。
親ってなんだろう。
私ってなんだろう。
でも、それでいいんです。全部が悪いわけじゃない。
こうして親子で立ち止まる時間も、実は大切な時間なんです。
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何週間、何か月たっても、生活リズムは崩れるし、勉強も進まない。
それでも、子どもは少しずつ変化しています。
小さな前進も、笑顔も、涙も、ぜんぶ価値あるもの。
ある日、子どもが急に部屋から出てきた。
「お母さん、ごはん作るの手伝うね」
二人で初めてキッチンに立つ。何を話せばいいか迷うけれど、
ふとした瞬間、子どもがつぶやく。
「お母さん、ごめんね」
二人で涙が止まらなかった。
その瞬間、少しずつだけど前に進み始めているんだなと感じます。
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不登校になると、親も子も、いろんなことを考える。
親って何だろう。
子育てって何だろう。
学校って何だろう。
勉強って何だろう。
人生って何だろう。
正解はなくても大丈夫。
自分たちで答えを探して歩み出した親子は、本当に強くてたくましい。
立ち止まる時間も、心を育てる大切な時間なんです。
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💡 最後に
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